皆さんはオプティマイザーという言葉を知っていますか?オプティマイザーとは元々はプログラミング用語でしたが最近は違う場面でも使われるようになってきました。
今回はオプティマイザーという意味と考え方、生活の仕方などを説明していきます。
1.オプティマイザーとは
そもそもオプティマイザーとはいったいどういう意味なのでしょうか。
先ほど解説したように元々はプログラム用語です。
オプティマイザー
プログラムコードの無駄を省き、プログラムサイズおよび実行速度の双方、または一方を向上させるモジュール。「optimize」を直訳すると「最適化」ということになるが、厳密にはコードを「最良」にすることは理論的に不可能で、実際には「より良くする」という意味。
ASCII.jpデジタル用語辞典の解説
それが「最適化する」という考え方に変化しました。
オプティマイザーとは、より効率的な生活を目指して不要なもの・タスク・人間関係を整理し、人生に有益な時間を確保する人のことを表します。
2.ミニマリストとオプティマイザーの違い
効率的な生活をするってことは無駄なものを切り捨てていくミニマリストとどう違うの?と思われるかもしれません。しかし、ミニマリストとオプティマイザーとは少し違います。
比較してどう違うのかを見ていきましょう。
2-1.ミニマリスト
ミニマリストは「持たない」ことで自分の可能性を広げる考え方を持った人です。
不要なものを捨てていくことで以下のようなメリットがあります。
- 不要なものがなくなることで必要なものがすぐに見つかるようになり、無駄な時間を短縮できる
- 選択肢を極限までなくすことで余計なことを考えなくする
- 視界に入るものを減らすことにより一点だけに集中しやすい環境づくりができる
- 引っ越しの際などに「ものを運ぶ」コストがかからない
- 無駄なお金を使わないようになる
ミニマリストではしぶさんが有名ですが、しぶさんは服を極限まで減らすことにより、「服を選ぶこと」を考えなくていいようにし、本質的なことに考えを回せるようにするという考え方ですね。
2-2.オプティマイザー
ミニマリストに対して「optimize」は「最適化」するという考え方です。そのためオプティマイザーとは「最適な状態にする人」ということであり、最適化するための手段として不要なものを捨てたり、整理を行います。
人間は機械ではないので、捨てられるものと捨てられないものがあります。
例えば、服が好きな人やアクセサリーを集めるのが趣味という方もいるでしょう。その人にとっては服が自分のアイデンティティーを表すものだったり、自分の気持ちを高めてくれるものだったりします。その人にとっては服が三着というのは「最適」でしょうか。
オプティマイザーはなんでもかんでも捨てるわけではなく、”本当に自分にとって価値のあるもの”、”自分を高めてくれるもの”は持っておき、”自分が一番大切にしたいものやこと”に対しては大いに使うということなのです。
例として部屋を広く使いたいからという理由で洗濯機を捨てたとしましょう。
Aさん:家族が5人いて赤ちゃんもいるので洗濯が多い。月収は低い。毎日洗濯。
Bさん:会社を経営していて独身。いつも帰るのが夜中。週一洗濯。
この二人を比較してみるとAさんはいつも洗濯ができるほうが自分にとって楽ですし、毎日洗濯するので自分の家に洗濯機がある方が”楽”で「最適解」といえます。しかし、Bさんは自分で洗濯する手間の方が高くつきます。
メンタリストのDAIGOさんも話されていましたが、「自分の仕事を時給換算とした際にそのサービスを使ったほうが安くつくのであれば使う、それよりも低い値段であるならば使わない」という考え方をするのがオプティマイザーなのです。
オプティマイザーの考え方をすると手間が減ります。そして自分の時間が増えることで、より密度の高い人生を歩めるようになります。
不要なものを手放しながら本当に必要なものを吟味し、”自分が一番大切にしたいものやこと”は増やす。シンプルではありますが、これが「最適化」であり、「極限までものを排除する」という方針であるミニマリストとの明確な違いです。
3.オプティマイザー的部屋の作り方
先ほどお伝えした通り、オプティマイザーはミニマリストと比較し、極端にものがないというわけではありません。
自分の生活に必要なものは残し、不必要なものは捨てていきます。捨て方としては以下のようなものがあるでしょう。
- 必要以上にある同じものは捨てる
- 思い出の品は写真に残して捨てる
- ときめかないものは捨てる
考え方としては「今の自分」と「未来の自分」に必要なものを揃えるという点です。
ついつい安くて買ってしまったアウトレット商品や買い置きしているものはありませんか?そのスペースがなくなることでもっと自分の生活がゆったりとするかもしれません。同じもので使っていないものは処分しましょう。今はオークションやメルカリのようなサービスが沢山あります。この機会に出品してしまいましょう。思い出の品は大事ですがずっとおいておくと場所をとってしまいます。よほどお気に入りのもの以外は写真を撮ってさよならしてあげてください。
不要なものを置いておいてしまうと新しいものを受け入れるスペースがなくなってしまいます。未来の自分や今の自分のためにスペースを空けることを考えてみてください。ここでいうスペースは物理的な場所もありますが「精神の余裕」ということも同じです。
4.オプティマイザー的生活の作り方
オプティマイザーの考え方としてもの以外でも「これって本当にいるのかな?」と考えることは必要です。自分がついやってしまっていることや”やらないといけない”と思っていることももしかしたら必要ないかもしれません。
最近は家事代行サービスや自分の手間を減らしてくれる家電などが増えてきています。子どもや恋人、家族との時間を増やすため自分がやっていることを一度振り返ってみてください。
- 自分のメンタルに良い影響を与えてくれるもの
- 自分の手間が減り時間が増えるもの
このような判断基準で一度自分の生活を振り返ってみてください。
まとめ
今回はオプティマイザーについてご紹介してみました。私も一時期ミニマリストになりたい!と思った瞬間がありましたが、「いや、捨てられないな」とか「かえって手間かかるな」と思い、断念していました。しかし、振り返ってみると「わたしはオプティマイザーだったのだ!」とびっくりしました。自分が本当に必要なものは何なのか?ということを突き詰めていくと生活に余裕が出て、人生が変わっていきます。ぜひ、実践してみてくださいね。
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