データ分析をスムーズにするために

未経験が初めて常駐してデータ分析を行いました、その際に大事だと思ったものに関してまとめなおしてみました。本当に基本的なことなのでそんなことか、ってなりそうですがお付き合いください。

人間関係の構築力

データ分析の話なのに人間関係?と思われたかもしれませんが、現状常駐を終えて大事だったなと考えています。データを分析すればいいのだからコミュニケーションができなくてもいい、はあまりよくありません。

立ち回り方を理解する

データ分析を行う場合、営業だったり、経理だったりと部署を横断したコミュニケーションをとることが必要になります。データがある、ということを知っていれば探せますが、そもそも存在を知らないと探すことができません。

一部署のアクセス解析だけであれば広くデータ収集をすることはないかもしれません。
しかし、今後データは一部だけではなく、幅広く使用されるようになり、それに伴い、データを活用する人材も部署横断を要求されることがあります。立ち回り方を理解しておくとよいでしょう。

また、大企業になると担当している人が細分化されるので、データがない状況の場合、どの人がどのデータなら知ってるかを理解することが必要となります。

ほどよく相談する・質問する

先ほどの「立ち回り方」と似ています。
こちらが先方の表立った話を聞くだけではその方の本音は出てきません。また、データ人材を受け入れたことがない会社は「何をお願いできるのだろう、よくわからない」という考え方になってしまいがちです。

そのため、「このデータを取得したらこんなことができると思うんですけど〇〇のデータってあるんですか」など程よく質問して頼ってみてください。頼ることにより楽にデータが引き出せたり自分の得意分野を知ってもらうことができます。

簡単にいうと相手を動かして自分のために動いてもらおう作戦です。

誰が何を求めているかを知る

「誰が何を求めているか」は部署を横断するときに必要になります。
実は部署によって利害が別なこともあったりします。

例をあげるとAというデザインが使われているという数値を出したい人もいるし、Bのデザインを使用したいがために数値を出して欲しいという思惑もあるということです。

数値は変化しませんが、読み手や考え方でなんとかしたいという意図が入ることがあります。

また、課で「アプリのDL数を〇〇にする」という目標を捧げていても、部の全体としては「NPSを〇%向上させる」というのが目標なパターンもあるので、実は小さい目標だけを追っていたということにもなりかねません。

深堀を行う質問をしてみたり、常に会話でアンテナを張ってみると「本当に相手に渡したほうが良い情報」は変わってくるかもしれません。

データ分析をスムーズにするために

やっとデータ分析の話になります。

取得するデータの定義を細かく設定する

データ抽出を行っているとふわっとした依頼が来ることもあります。
例)2021/4/1の〇〇に関するデータ

その際に目的・目標がずれているとデータの取り直しが発生し、二度手間になります。
そのため「これって何が知りたいんだっけ?」ということを理解していればデータの取り直しもないし、よいと思います。

例えばアプリの2021/4/1のDAUが知りたい場合、

  1. 2021/4/1になった時点からアクセスした人を見る(4/1にキャンペーンを始めたのでアクセス数が増えたのかその結果を知りたい)
  2. 2021/4/1になった時点でアクセスをしていた人を見る(一番アクティブユーザーがいる時間帯を知りたい)

①のパターンが知りたい人もいれば②のパターンがほしい人もいます。
できるだけ正確なデータを取得するために定義は細かく決めて相手と共有しましょう。

データの上流を目指す

データが整備されていない状況では、データ抽出をしようと思ったら、「あれ?まず、タグ埋め込んでなくないかい?」ということが発生します。また、「より正確なデータ出したいのであればこのスクリーンにも計測タグを入れていないとダメなのでは?」ということがある可能性があります。

そのため、データを抽出するなら最初から(タグを埋め込む等の部分から)潜り込める体制にしておくのがベストです。初めからは難しいのでデータ抽出の依頼が来た際にイベントが飛んでいるかの確認を行い、その都度、提案をするのが良い方法でしょう。

埋め込んでくれる開発部とは仲良くしておくとお願いが通りやすいですね。。

ゴール思考

最終的な成果は何かを理解する

とてもありがちなことですが、データ抽出を作業として受けてしまうと「なんのためにこのデータを抽出するか」が忘れ去られてしまいます(自分だけではなく、データ抽出の依頼をしてきた側の人も理解してない・忘れてしまっていることがあります)。

そのため、一度データ抽出をした後に「あれもこれも知りたい」という知りたい病になることがあります。データ抽出をするにもお金がかかるので最終的な成果につながるかどうかを確認してみるとよいでしょう。

まとめ

以上、基本的なことでしたがいかがでしたでしょうか。

当たり前のことではありますが、実際に常駐先に行ってみて感じたことをまとめてみたので何かしらの助けになればと思います。