GA4になってから一時期姿を消した直帰率が復活しました。ただ、UAの直帰率とはちょっと違います。会社の方で説明する機会があったのでこちらでも備忘録として残しておきます。
UAとGA4の直帰率
直帰率の定義がUAとGA4で違うためまずはUAの直帰率を確認してみましょう。
UAの直帰率
UAの直帰率はこのように考えます。
直帰率=直帰したセッション数/すべてのセッション数
SQLで考える際にはtotals.bounces=1だと直帰となるので参考にしてください。
直帰とは、サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションのことです。Google アナリティクスの場合、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回だけ発生させたセッションを特に区別して直帰として扱います。たとえば、ユーザーがサイト内のページを開いた後で、そのセッション中に Google アナリティクス サーバーに対する他のリクエストを発生させずに離脱した場合、このセッションは直帰のセッションになります。
直帰率とは、1 ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のことです。つまり、すべてのセッションの中で、ユーザーが 1 ページのみ閲覧して、Google アナリティクス サーバーに対するリクエストを 1 回のみ発生させたセッションが占める割合のことです。
直帰率について:https://support.google.com/analytics/answer/1009409?hl=ja
GA4のエンゲージメント率と直帰率
GA4の場合、エンゲージメント率は、エンゲージメントのあったセッションの割合です。
直帰率は、エンゲージメントがなかったセッションの割合です。直帰率はエンゲージメント率の逆数です。
SQLの際にはセッションIDを作成し、event_timestampを昇順ソートして、一番目のページがランディングページ。
逆にevent_timestampを降順ソートしたら、一番目のページが離脱ページ。
そしてセッション中に見たページの数が「1」なら直帰というように取得します。
エンゲージメント率は、エンゲージメントのあったセッションの割合です。直帰率は、エンゲージメントがなかったセッションの割合です。直帰率はエンゲージメント率の逆数です。
たとえば、ユーザーがウェブサイトにアクセスしてホームページのコンテンツを確認した時間が 10 秒以内で、その後イベントをトリガーしたり他のページまたは画面に移動したりしないままサイトを離れた場合、そのセッションはアナリティクスでは直帰として集計されるため、直帰率のパーセンテージが上昇します。
エンゲージメント率と直帰率:https://support.google.com/analytics/answer/12195621?hl=ja
このようにいままではランディングページで何かイベントが発生していても直帰してしまったら、そのページの効果はなかったものとされてしまっていましたがGA4に移行することで効果を正確に測ることができるようになったといえるでしょう。
エンゲージメントの定義を確認する
エンゲージメント率を確認した後はエンゲージメントって何かわからないと困るのでエンゲージメントの定義を確認します。
エンゲージメント セッションとは、以下の定義になります。
- 10 秒を超えて継続したセッション
- コンバージョン イベントが発生したセッション
- 2 回以上のページビューもしくはスクリーン ビューが発生したセッション
そのため上記のことがなかった際には直帰ととらえられます。
直帰率=1-(エンゲージメント率=エンゲージメントが発生したセッション/全体のセッション)
こう考えるとよいでしょう。
UAとGA4の直帰率は違いが分かりにくいと混乱してしまいますが、理解すればすぐに使いこなせる知識なので忘れぬよう使っていきましょう。
参考:Google Analytics 360 + BigQueryでよく使うSQL例 6選
Google Analytics 4 + BigQueryでよく使う基本的なSQL例
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